円光院(えんこういん)は、東京都練馬区にある真言宗豊山派の寺院。
概要
戦国時代末期、円長法師(1585年寂)によって開山された。寺の南に池があったことから山号を「南池山」、貫井の寺ということから寺号は「貫井寺」にした。
円長法師は修行中に足腰の痛みを感じたため、様々な治療を試みたが効果が無かった。そこで武蔵国秩父郡の子聖権現(現・埼玉県飯能市の天龍寺)に遥拝祈願することになった。円長法師は夢の中でお告げを聞き、お告げ通りの石を掘り当てて、患部を擦ると快癒した。円長法師はこれに感謝して、その石を「霊石」として奉安するとともに、子聖権現を勧請して寺を建てたという。
当院の子聖権現は12年に一度、「子の年・子の月・子の日」に開帳される。また観音堂に安置されている十一面観世音菩薩は「子ノ聖観世音」として知られている。
交通アクセス
- 中村橋駅より徒歩8分。
脚注
参考文献
- 江幡潤 著『練馬区史跡散歩 (東京史跡ガイド20)』学生社、1993年
- 練馬区立石神井公園ふるさと文化館編『練馬の寺院』練馬区立石神井公園ふるさと文化館、2012年
- 「上練馬村 圓光院」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ13豊島郡ノ5、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763977/48。
関連項目
- 天龍寺 (飯能市)
外部リンク




