『ナチュラル』(The Natural)は、1984年のアメリカ合衆国のスポーツ映画。監督はバリー・レヴィンソン、出演はロバート・レッドフォードとロバート・デュヴァルなど。原作はバーナード・マラマッドの1952年の小説『ザ・ナチュラル』。「ナチュラル(natural)」は「天性の才能の持ち主」の意。
ストーリー
1920年代から1930年代のアメリカ合衆国を舞台に、天才野球選手と呼ばれながら不幸な事件に遭ったためにプロ入りできずにいた男ロイが、35歳にして「奇跡のルーキー」としてメジャーリーグで活躍することになる姿を描いた野球映画。
キャスト
- テレビ朝日版:初回放送1989年3月5日『日曜洋画劇場』
- その他声の出演︰幹本雄之、村山明、秋元羊介
- 演出:蕨南勝之、翻訳:たかしまちせこ、調整:遠西勝三、効果:南部満治/大橋勝次、選曲:河合直、制作:ニュージャパンフィルム
- ソフト版
- その他声の出演︰石井隆夫、中田和宏、松本大、星野充昭、後藤敦、花田光、古田信幸、西宏子、柳沢栄治、藤巻恵理子、岡和男、出口佳代、高森奈緒、土屋実紀
- 演出:春日一伸、翻訳:前田美由紀、制作:ACクリエイト
音楽
映画『ザ・ナチュラル』の音楽はランディ・ニューマンが作曲・指揮、ジャズっぽい感性を生かしつつ映画に欠かせない要素となった。
サウンドトラックアルバムは1984年5月11日にワーナー・ブラザース・レーベルから発売され、この作品がトライスター・ピクチャーズの最初の作品であることを記念してレーベルにはトライスター・ピクチャーズのロゴも掲載された。
作品の評価
映画批評家によるレビュー
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「感傷的すぎるところもあるが、『ナチュラル』はたまらなく魅力的な古典的名作であり、アメリカの国民的娯楽の真摯な証でもある。」であり、48件の評論のうち高評価は84%にあたる40件で、平均点は10点満点中7.10点となっている。
Metacriticによれば、19件の評論のうち、高評価は10件、賛否混在は9件、低評価はなく、平均点は100点満点中61点となっている。
受賞歴
- 第57回アカデミー賞ノミネート
- 助演女優賞:グレン・クローズ
- 撮影賞:キャレブ・デシャネル
- 美術賞:アンゲロ・グラハム、メル・ボーン、ジェームズ・M・ムラカミ、スピード・ホプキンス、ブルース・ワイントロープ
- 作曲賞:ランディ・ニューマン
- 第42回ゴールデングローブ賞ノミネート
- 助演女優賞:キム・ベイシンガー
脚注
注釈
出典
関連項目
- ブレット・ハート - カナダ出身のプロレスラー。マイクパフォーマンスで使う「The Best there is, The Best there Was, and The Best there ever will be」(現在、過去、未来においても俺が最高だ)という文言は本作のセリフから拝借したものである。
- 『さよならゲーム』 - ケビン・コスナー主演の1988年の野球映画。
- 『マネーボール』 - ブラッド・ピット主演の2011年の野球映画。
- 野球映画一覧
外部リンク
- ナチュラル - allcinema
- ナチュラル - KINENOTE
- The Natural - オールムービー(英語)
- The Natural - IMDb(英語)
- The Natural - American Film Institute Catalog(英語)
- The Natural - Rotten Tomatoes(英語)




