ベルギーは1993年の憲法改正により連邦制をとっており、構成主体として3つの地域(ブリュッセル首都圏地域、フランデレン地域、ワロン地域)と3つの言語共同体(フラマン語共同体、フランス語共同体、ドイツ語共同体)の2層、計6つの地方行政区分に分けられている。3つの地域のうち、フランデレン地域とワロン地域は、それぞれ5つの州により構成されている。また、国全体は、589の基礎自治体から構成されている。
これらの地域と言語共同体のうち、フランデレン地域とフラマン語共同体は首都ブリュッセルを除いて領域が重なることから公式に統一されており、政府・首長・議会は共通している。これにより、本来6つあるはずのベルギーの連邦構成主体は事実上5つとなっている。首都ブリュッセルは北部であるにもかかわらず、以前から住民の8割がフランス語を話すため、ここだけは両方を公用語としている。
言語共同体
以下の3つが存在する。
- フラマン語共同体
- フランス語共同体
- ドイツ語共同体
フラマン語共同体の領域は北部のフランデレン地域とブリュッセル、フランス語共同体の領域は南部のワロン地域の大半とブリュッセルであり、ドイツ語共同体の領域はワロン地域のうちリエージュ州の東部に位置する一部のみである(右図参照)。
首都であるブリュッセルでは、フラマン語共同体とフランス語共同体の双方に自治権が与えられている。
地域
以下の3つが存在する。
- フランデレン地域
- ワロン地域
- ブリュッセル首都圏地域
フランデレン地域の領域は上述したようにフラマン語共同体の範囲とほぼ一致する(ブリュッセルを除く)。
州
ブリュッセル首都圏地域
ブリュッセル首都圏地域内には州に当たる組織は存在せず、19の基礎自治体(フランス語:commune, オランダ語:gemeente)に分割される。
フランデレン地域
フランデレン地域内の州は次の5つ。
ワロン地域
ワロン地域内の州は次の5つ。
脚注
出典
関連項目
- ISO 3166-2:BE
- 文化的自治

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